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家元と凡人と現
2008年3月10日 つじ | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
昨日は1日中テレビの前にいた。BS-hiの10時間ぶっとおし立川談志番組。
家元のような、まことに天才である表現者の苦悩には到底及ばないものの、彼が他者にわかるように言葉として出力する苦しみの数々は、いつも僕をただひたすらに同調させる。
落語調でふたりの談志がひとつの肉体のなかで摩擦を起こす。絶望と未練の繰り返し。他者を見下したかと思えば歩み寄り、あげく自嘲し、また他者へ唾を吐き、結局は己の頸動脈に刃物を突きつける。
僕も同じだと言ったら本人にも信者にも怒られるだろうが、ホントのホントに自分の姿を見ているように感じてしまうのだな。
そんな僕から見たら、それでも彼は幸せだと感じてしまう。なにしろ彼は「表現者」だから。苦悩を道化のようにさらけだすことで生きる、いや、食っていくことも可能なのだから。
僕が彼と同じように胎児の形で「落ち着く」とかほざいてごらんよ。ほうぼうから「いいから、ちゃんとしろ」とこづかれるに決まってる。
でさ、「ちゃんと」ってなによ?
死ねずに苦しむ老いた天才と、なぜ生きているのかと泣いてばかりのAB型の凡人。そんな奴らがいるかと思えば、上田現は47歳であっちへ行っちまった。なんだよ、ずるいよ、現ちゃん。
♪笛なら吹けるよ 太鼓も叩くよ ねぇ あの歌を教えてよ
♪ダンスは下手だよ でも 懸命に踊るよ
♪ねぇ あのステップを 教えてよ
♪隣町から 不思議な楽団が また 隣の町へ
……レピッシュ "ハーメルン" / 『MAKE』
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